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Martinの「デジカメ指南」
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tips30 究極のプリンタ選び
「低価格でしかも高精細なプリンタを・・・」デジカメユーザーならずとも誰しもが抱く願望ではなかろうか。そこで、独断と偏見ながらこれまでの経験と新機種購入体験記から、究極のプリンタ像に迫ってみたい。
<低価格化が進むインクジェットプリンタ>
カラーインクジェットプリンタは、家庭で気軽にカラープリントができるプリンタとして、今から10年ほど前の1994年、E社が写真に迫る印刷品質を出力することを可能にしたカラーインクジェットプリンタMJ-700V2C」を発売。以来、数多くのメーカーから次々と新製品が登場し、「写真品質に迫る」を合言葉にメーカーは凌ぎを削っているところである。時代は流れて、技術の進歩とともに低価格化が進み、A4タイプのフラッグシップ(最上位機種)モデルでも、3万5千円前後で販売されるようになってきている。
<過去の遍歴>
これまでカラーインクジェットプリンタとの付き合いは長く、E社のMJ-700V2Cを発売と同時に購入。以降、PM-770Cを経てPM-900Cに至る。とはいえ、現状のプリント品質に大いに不満をもつ1人である。もともと、ポジ(銀塩写真のカラースライドフィルム)フィルムをフィルムスキャナーで読込み、インクジェットプリンタでのプリントを目論んだのがそもそものきっかけ。しかし、当時の技術では単なるカラー印刷でしかなかったのであった。その後、デジカメの普及とともにカラーインクジェットプリンタの印刷精度も格段に向上。
いまや写真品質に迫る勢いでメーカーも凌ぎを削っている昨今。9月のデジタル写真展開催に向けて、そろそろプリンタの買い替え時か・・・へ(__へ)☆\(^^;)
※参考
撮影済みの画像は、基本的にはPhotoShop7.0でレタッチ(調整)し、フォト工房2.0を介してA4プリントというプロセスにて、作品づくりを行っている。
<写真品質のプリントを求めて>
A4タイプで安価。しかも高精彩な写真品質のプリント出力に限定して、情報収集を開始した。冒頭でもお断りしたが、個人の独断と偏見による記述であることを御承知おき願いたい。
「PM-980C」か「PIXUS950i」か!最新号のデジタル関連雑誌の特集ではないが・・・。安価といえども、限りある予算であるからして簡単に買い替える訳にもいかず、雑誌などでの紹介記事に思いを託すのであるが・・・。はっきり言って、雑誌を記事を見る限りどちらを選べばよいのか判断がつかない。鮮やかな色彩がウリの「980C」、他方、控えめながら写真画質に迫る「S950i」。店頭で印刷見本を見る限り優劣はない。果たして本当に、自宅でそんなプリントが実現できるのであろうか?
それぞれのホームページでの製品概要をもとに、独断と偏見で比較してみると・・・。
スタイルや使用観、消耗品の流用を考えれば「980C」。他方、画期的といえるほどコンパクト(シートガイドなど全て本体に収納できる優れモノ)で防塵機能に配慮した設計の「950i」。但し、お世辞にもスタイルがいいとはいえないが・・・へ(__へ)☆\(^^;)
解像度2880dpi×2880dpiの「980C」と4800dpi×1200dpiの「950i」。インクサイズを最小1.8pl(ピコリットル=1兆分の1リットル)まで高めた「980C」と超極小2plのスーパーフォトノズルを搭載した「950i」。
次に、印刷精度が向上するにつれて馬鹿にならないのがインク代である。6色+1色あるいは6色と、独立インク方式が採用されてきている現状に鑑み、市場価格も調査の対象に・・・。その結果、標準価格(200円)の差がそのまま市場価格に反映して、安いのは「950i」。但し、ランニングコストについては、L判で 980C 39秒 32.4円/枚、950i 29.5秒 14.7円/枚 である。
決定打がないまま、機種選定は最後の最後までもつれこむこととなったが、結局のところは使い慣れたE社ではなく、印刷速度・ランニングコスト・知人のプリント実物などから判断し、C社の「950i」に決めることとなった。 ただひとつ心をひかれたのは、銀塩写真にプリントが混ざっていても「いかにもデジタル・・・という感じがしない」という記事であった。
<下駄は履くまで分からない>
「開けてびっくり玉手箱」なんと、生命線であるプリンタヘッドが、カートリッジ式になっているのである。
(E社のプリンタを使い慣れているせいか想像もつかない新事実)冒頭に戸惑いこそあったものの、設置・セットアップ(ドライバのインストールなど)は簡単と言うだけあってあっという間に終了した。次に印刷にかかるわけであるが、印刷用紙はライバル会社のPM写真用紙(単に買い置きが相当枚数あったに過ぎないが・・・)を使用し、これまで所有の「900C」で印刷したプリントを手元に置き、同じ画像をプリントしてみることにした。またまた驚きの新事実?音は静かで、「あっ!」と言う間(2分足らずの間)に印刷終了。おまけに高精細な品質には「ドギモ」を抜かれたのである。
あとから知ったのであるが、プリンタプロパティの中でデジタル画像特有のノイズ除去機能があり、これが効果的に作用しているのか、これまでホームページの取材用にした利用していなかったコンパクトデジカメDSC-85(500万画素)の画像でも、遜色ないプリントが得られたことに思わず「儲かった!」と叫んだものである。
※印刷用紙と印刷品質については、後日改めてテストを行いtipsでとりあげてみたい!
<最後に・・・>
今回、A4サイズの高精細な写真プリントを目的として、最終的には「PIXUS950i」を選ぶこととなった。事実、プリント結果を見ても予想通り(いや予想以上)の出来に満足している。しかし、同じA4サイズの高精細な写真プリントを目的としていても、相対した「PM-980C」のほうが良いという意見が多いのも事実であり、あとは用途と好み、そして、何に主眼を置くかで判断が分かれるのではなかろうか。事実、写真プリント以外の用途では、我が家の常用カーラーインクジェットプリンタとして、「PM-900C」が依然君臨していることをお伝えして校了としたい。
2003年08月 write.
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