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Martinの「デジカメ指南」
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tips27 スナップの極意(ノーファインダー)
高倍率や高機能のデジカメはさておき、普及タイプのデジカメでも迫力ある作品を撮るにはどうすればいいか。
これは、あるデジカメファンからいただいた素朴な質問である。
確かにズーム機能のないタイプや、広角ズーム付きであっても、さほど広範囲を写すことが出来ないものも多く見受けられる。確かにカメラに求めることは無理・・・といいたいとこれではあるが、少しの努力と工夫で克服できるとしたら・・・。
<はじめに>
スナップ撮影の場合、広角側は広い範囲を写すことができるため、その場の状況を見せたいときには非常に効果的であり、遠近感が強調できることなどから、迫力ある作品への近道でもあるといわれていることは、tips26「スナップの極意(目線で撮る)」でも解説してきたところである。
今回もtips26同様に、ズーム機能付きのデジカメなら広角側いっぱいに、ズーム機能のないデジカメはそのままで撮影することを前提に話を進めることとする。
<ローアングルで>
巨匠小津安二郎監督が好んで使ったといわれる“ローアングル(低い位置)”。テレビカメラやアングルビューファインダー(いわゆる覗き窓の角度が変えられる)であれば、しゃがんだままでも撮影は可能であるが、デジカメやフィルムカメラなどでは、腹ばいにならないと撮影はできない。ましてや砂浜などで、近づく波を腹ばいで・・・なんてことは、考えるだけでも辛いところである。(^^;
そこで、登場するのが“ノーファインダー”撮影である。
例えば、波を撮ろうとする場合、カメラを地上すれすれ(地面に置く)に持って、おおよそ写るであろう角度を保ち、寄せる波にタイミングを合わせてシャッターボタンを押す。但し、デジカメのアングル(角度)については、シャッターチャンスが一度ならおおよその見当で。それ以外の場合は、不要画像は即消去できるので撮影の度、液晶画面で確認しながら撮影していただくことをお勧めする。
<ハイアングルで>
「空を飛ぶ鳥になって・・・」とは、いささか大げさかもしれないが・・・へ(__へ)☆\(^^;)
例えば、イベントなど大勢の人が参加している状況(会議風景なども)を記録する場合、「そのまま撮っては大勢が写らない」、「椅子に上るにも椅子がない(恥ずかしい?)」、時などに活用いただきたいのがハイアングル撮影である。両手を頭の上にいっぱいまで伸ばしてデジカメを構え、やや下向きの角度を保ちながらシャッターボタンを押す。但し、カメラブレに注意することと、デジカメのアングル(角度)については、ローアングルのところを参照いただきたい。
この他にも、お腹の部分にカメラをあてがって撮影(俗に隠し撮りなどとも呼ばれる)する方法など、ノーファインダーの応用例は幅広く(tips26も同様)、覚えておいて損はないテクニックとしてご紹介した。
2003年05月 write.
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