レンズ構成 13群17枚 絞り羽根枚数 9枚(円形絞り) 最小絞り F22 最短撮影距離 0.28m 最大撮影倍率 0.25倍 フィルター径 77mm フード 花形バヨネット式 大きさ・質量 φ83×111mm, 955g その他の機能 フォーカスホールドボタン |
(作例1) 御田植に先立ち、特別な器具を使って同心円が描かれた光景である。同心円状に規則正しく引かれた線や足跡が、よりいっそう円形であることを強調しており、抑えておきたい光景のひとつである。 広角端が24ミリであるため、近接撮影では全景は写らないが、周囲の状況から円形の田んぼであることは十分に説明できよう。カメラを少し引くと全景は写すことは出来るが、要らないものが映りこむことで、迫力に欠けることも懸念されるために、あえて接近して撮影している。 ポイントは、早い時間帯に狙うのがベスト。御田植祭の開始時間が午前10時なので、少し早めに下見も兼ねてお越しいただけるとよい。(駐車場は、公民館周辺を中心に確保されている) 【撮影データ:16mm/F8、1/320秒、ISO200】 |
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(作例2) 先ずは、車田の中心から同心円状に田植えが展開していく様子を狙ってみたい。 北側の道路から撮影しているため、光線状態は半逆光となり、より立体感が表現できる。また、背景の土手が緑色の草で覆われているのと、背後の山林が影となって、より主役を引き立たせてくれるアングルでもある。 ポイントは、早乙女たちの動きやバランス。出来るだけ重ならないように自然な姿勢を狙いたいものである。 また、時間が進むにつれて早乙女たちは外周に広がっていくため、平面的でやや迫力に欠けることも否めない。そこで中心部での手上の様子は大変貴重なシーンであり、早乙女たちの「会話が聞こえてきそうな」そんな表情を狙っていただきたい。 例年は、17〜35mmの超広角ズームを使用してきたため、(広範囲に撮影できても)中心部をロングで狙うことは難しかったが、24〜70mmだとかなりズームアップ出来るので、思い通りの画面構成が容易となる。ちなみに、このカットは、本日のベストショットとなったのは言うまでも無い。 【撮影データ:28mm/F8、1/160秒、ISO200】 |
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(作例3) 新聞など報道機関が好んで使うアングルある。 集落やカメラマン・見物などを背景に、主役である早乙女たちの手植え風景を撮影するにはうってつけのアングルである。従来は、もう少し西側の高台(農道)から狙うことが通例であったが、農道下にあるし小さな池に木製の(池内部への)転倒防止の手すりが設けられたために、邪魔になることを避けて、少し南側に移動して撮影している。 この場合、早乙女の配置(バランス)と、背景となる見物人らとの重なりに注意しながら、撮影することがポイント。もう少し高い位置から狙いたい場合には、南側の土手を利用すれば思い通りのアングルが実現出来よう。 【撮影データ:28mm/F8、1/160秒、ISO200】 |
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(作例4) 作例1とほぼ似ありの北側の道路から撮影しているが、早乙女たちの輪が次第に広がっているためワイド端で狙っている。ワイドにすることで遠近感がより強調される半面、早乙女たちに接近することが出来ないため、やや散漫になりがちであるが、組写真の1シーンとしては大きな意味を持ってくると思われるので、いろいろと撮影していただきたいものである。 ここでも早乙女たちの配置や仕草などに注意を払いながら、撮影したいものである。 【撮影データ:18mm/F8、1/160秒、ISO200】 |
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(作例5) 地元から参加の小学生の手植え風景をアップで撮影したもの。 御田植祭もいよいよ佳境に入り、畔から狙える距離になった。 やはりここでも、バランスや仕草がポイントとなるので、十分タイミングを見計らって狙うことになる。また、アップで狙うために背景も大きくなることから、背景処理には十分注意を払いたい。 【撮影データ:18mm/F8、1/320秒、ISO200】 |
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(作例6) 御田植祭当日の午後に撮影したもので、太陽がほぼ真上にある状態。 手前にハナショウブの彩りを配し、24mmワイド端で車田全景が入るように後ろに下がっての撮影である。作例1と比べると、アングルやインパクトがかなり違ってくることがお分かりいただけるであろう。山間を吹き抜ける5月の心地よい風を感じるワンシーンを(構築物は一切除外して)是非カメラに収めていただきたい。 【撮影データ:16mm/F8、1/350秒、ISO200】 |
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