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Martinの「デジカメ指南」
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point8 3つの測光方式(評価測光、中央部重点平均測光、スポット測光)?
現在、市場で流通しているデジタルカメラには、呼び方こそ違え、大きく3つの測光方式がある。
<測光方式の特徴>
◆評価測光(多分割測光やマルチパターン測光とも言う)
ファインダー内を、いくつかのエリアに分割して測光する方式のことで、それぞれのエリアで露出を計算して最適な露出が算出される方式。
各エリアごとに求められた露出を評価して、最終的な露出を算出するので「評価測光」とも呼ばれている。
評価測光には、中央部重点測光やスポット測光と比べて、画面の広範囲にわたって測光するので、被写体に極端な明暗差がない限り適正露出が得られるという利点があるということで、通常ならばまず間違いが少ない測光方式と捕えていただければいい。
◆中央部重点平均測光
被写体は画面の中央にあるという根拠に基づいて、適正露出が算出される方式。
欠点としては、被写体と背景の明暗差が大きい場合(特に逆光線)や、主要被写体が中央にない場合は適正な露出にならない場合もある。
かつては主流の測光方式であったが、最近は使い勝手の良い多分割測光に置き換えられているなど、最初から中央部重点測光を搭載していないデジタルカメラもある。
◆スポット測光
画面中央のごく狭い範囲だけを測光する方式。
自分が適正な明るさで表現したい部分だけを測光できるので、画面内に極端な明暗差がある場合に有効な測光方式ともいわれている。
例えば、強い逆光で人物を撮影すると、多分割測光や中央部重点測光では、人物が暗くなってしまうが、スポット測光を使って人物の顔だけを測光すれば、人物の顔をほぼ見た目の明るさで撮影することができる。(被写体によっては、必要に応じて露出補正を行う必要があるケースも)
いずれにせよ、一発勝負の場合には「評価測光」、撮りなおしがきくなら(前述した場面などで)テストケースに「中央部重点平均測光」や「スポット測光」を使い、「評価測光」と比べてどのように違うか、撮影者が評価してみていただきたい。(カメラメーカーや機種によって多少違いがあるので念のため)
「百聞は一見にしかず」
<ちなみに>
筆者の場合は、通常は「評価測光」が多く、雪景色や極端に明暗差のある被写体、逆光での人物撮影などには「スポット測光」を用いており、「中央部重点平均測光」はほとんど出番無しである。
これは「評価測光」が進歩したからであり、迷った場合には「評価測光」を選択すれば間違いはないであろう。
2006年12月 write.
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