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Martinの「デジカメ指南」
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Lecture4 撮像素子のフォーマット?
フルサイズ、APS-C、ミラーレスデジタル一眼の登場など、目まぐるしい進化を遂げているデジタル一眼レフ業界にあって、コンパクトデジカメからの乗り換え組や新たに一眼レフを手にする諸兄も多いと聞く。
また、価格も一昔前のフィルム一眼レフ時代よりははるかに安価となり、「いつかは一眼レフ」をとお考えの諸兄も多いのではなかろうか。
とはいえ、気軽さ故に「買っては見たものの使いにくかった」、「考えてもみなかった」というような不具合に遭遇するケースも無きにしも非ず。また、これから購入をお考えの諸兄も、「一体どのようなものを買えばいいのか?」、「果たして使いこなすことはできるものなのか?」とお悩みをお持ちのはず。
そこで、多くのリクエストにお応えすべく、(筆者長年の経験から)こうしたお悩みにお答えすべく、今般、「デジタル一眼レフ入門講座」をスタートすることと相成った。tipsシリーズのカテゴリ集約や、入門者用の基礎的な知識や人には聞けない疑問なども織り交ぜながら、平易解説でお届けする。
今後、デジタル一眼レフを始められる諸兄の参考となれば幸いである。
<撮像素子>
デジタル一眼はレンズから入ってくる光を撮像素子(イメージセンサー)で受け、光を電気信号に変換して写真(画像)にしている。この撮像素子とは、フィルム式カメラのフィルムの働きをするもので、CCDやCMOSセンサーなどの電子部品のことを指す。
<撮像素子のフォーマット>
撮像素子のフォーマットとは、撮像素子の撮像面の大きさのことで、現在発売されている一般的なデジタル一眼では撮像素子のフォーマットが大きく分けて3種類ある。
まず35ミリフイルムの1コマとほぼ同じ大きさの撮像面を持つ35ミリフルサイズ、それよりも撮像面が小さいAPS-Cサイズ、さらに小さいフォーサーズ(マイクロフォーサーズを含む)である。
APS-Cサイズやフォーサーズは撮像素子が35ミリフルサイズよりも小さいため、レンズの焦点距離が同じ場合、写る範囲(画角)は狭くなってしまう。
同じ焦点距離のレンズでもそれぞれのフォーマットで画角が違うことから「35ミリフルサイズ」を基準にして同等の画角になる焦点距離を計算で求め、それが35ミリ換算という表記になっている。
ちなみに、APS-Cサイズはメーカーによって微妙な大きさの違いがあるが、レンズの焦点距離に対し、Nikonやソニーのカメラで約1.5倍、キャノンのカメラで約1.6倍、シグマのカメラで約1.7倍。フォーサーズでは2倍相当が35ミリ換算の焦点距離になる。つまり、Nikonやソニーのカメラの場合、35ミリ換算で200mmの望遠を装着すると350mm相当の望遠で撮影したと同じ効果が得られるのである。
フィルム一眼レフからの乗り換えで、いままで70-200mmのズームレンズをお持ちだとしよう。このズームレンズをAPS-Cサイズの一眼レフに装着した場合には、なんと105-300mmのズームレンズに早変わりするわけであり、もう少し長い望遠が欲しかったという向きには願ってもないことではなかろうか。逆に、広角系レンズの場合には、(仮に)17-35mmのズームレンズは25.5-52.5mmとなるため物足らなくなることも覚えておいていただきたい。
撮像素子のイメージ図
<おまけ>
旧来のレンズマウントを採用し35mmフィルムの受光面積をカバーしたまま、デジタルカメラのイメージセンサーに対応した設計を行おうとすると、巨大で重いレンズにならざるを得ない。そこで、APS-Cサイズのセンサーが35mmフィルムより受光面積が小さく、レンズのイメージサークルが小さくて済むことに着目し、センサーをカバーできる範囲でイメージサークルを小さくすることによって、レンズ全体の小型化・軽量化を計るという方法がとられているのが、一般的に言われるデジタル一眼レフ専用レンズなのである。
小型・軽量のうえに、35mmフルサイズのレンズに比べて比較的安価であるところから、人気を集めているところでもある。
デジタル一眼レフカメラ用レンズ
DT 11-18mm F4.5-5.6
35mm換算:16.5-27mm
デジタル一眼レフカメラ用レンズ
DT 18-250mm F3.5-6.3
35mm換算:27-375mm
2011年12月 write.
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