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Martinの「デジカメ指南」
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Lecture24 シャッター優先AE
スポーツ選手の動きをピタリと止めて撮ったり、滝の水を絹糸のように流して撮るなど、被写体の動きを自在にコントロールするための自動露出モード。
任意のシャッター速度を選ぶと、適正露出が得られるように最適な絞り値を自動設定してくれる。
つまり、絞り優先AEが絞り値に専念できる自動露出モードであるのに対し、シャッター優先AEはシャッター速度に専念できるということになる。
<シャッター優先AEを使いこなすために>
速いシャッター速度を選ぶと、動いている被写体でも動きを止めて撮影できる。
例えば、スポーツ選手の動きを止めたいのであれば、1/1000秒程度のシャッター速度を。逆に被写体ぶれを活かして躍動感を演出したいなら、1/10秒程度の遅めのシャッター速度で撮影する。また、滝の水を綿のように流して撮りたい場合は、1/15秒以下のスローシャッターを選ぶなど、シャッター速度を変更することで、被写体の動きを自在にコントロールして撮影することが出来るのである。
例えば、渓流などで水の流れをシャッター速度を変えて撮った場合、速いシャッター速度で撮影すると水しぶきまで止まって写り、水の動きの一瞬を捉えているのが分かる。反対にシャッター速度を遅くして撮ると、糸を引いたように表現される。
このことから高速シャッターは、動くものを止めて表現するときに使うため、スポーツシーンや乗り物を撮る場合に有効であるだけでなく、手ぶれを防ぐ手だてとして低速シャッターにする必要がないのなら、なるべく高速シャッターで撮られることをお勧めする。
また、夜景や花火、天体写真の撮影など、被写体が暗い場合は、シャッター速度を遅くして撮像素子に光を当てる時間を長くする必要がある。こうした撮影では、シャッター速度は10数秒から30分以上、天体写真などでは数時問におよぶ場合もある。このようにシャッター速度を極端に遅くする場合は、手持ちは御法度。頑丈な三脚にカメラを取り付けて撮影することをお勧めする。
なお、速いシャッター速度を選ぶ際は注意が必要な場合もある。
周囲の状況が比較的暗い場合など、絞り開放(もっとも小さな絞り値を選んだ状態)でも光量が足りないと効果が十分発揮出来ないだけでなく、露出アンダーで暗い写真になってしまう。こういう場合は、ISO感度を上げて速いシャッター速度で撮影できるように、ISOはオートに設定しておくことをお勧めする。
逆に、周囲が明るすぎる場合、滝の水を綿のように流して撮りたい向きには1/15秒以下のスローシャッターが設定できないことがある。そういう場合、ベテランカメラマンの多くは、減光(ND)フィルターをレンズの前に装着し光の量を調整することで、素晴らしい作品を排出しているのである。
2012年08月 write.
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