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Martinの「デジカメ指南」
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tips番外編 デジタル一眼レフカメラの行方!(コニカミノルタの終焉)
<付録>tips番外編 時代を共に歩んできた一眼レフカメラたち(ミノルタメモリアル)
1月11日に「ニコンがフィルムカメラ事業を縮小しデジカメに集中」が発表されてまもない19日、今度は、国内大手のコニカミノルタがカメラ/フォト事業を3月で終了するというセンセーショナルなニュースが駆け巡った。デジタル一眼レフ「α」資産はソニーに売却し、全てのカメラ事業から撤退するというもの。銀塩一眼レフユーザーのみならず、デジタル一眼レフユーザーにも今後を占ううえでの一大事件である。一眼レフカメラは何処へ向おうとしているのか・・・。その行方を探ってみる。
<フィルムカメラの終焉(その1)>
デジタルカメラが爆発的な普及を続けるに従い、フォルムカメラは縮小の一途をたどることとなったのは、宣告ご承知のことと思う。2005年3月11日、(知る人ぞ知る老舗)コンタックス(京セラ)のデジタルカメラ事業からの撤退に続き、4月12日、銀塩カメラも2005年中に撤退すると発表した。
売れないカメラはデジタルであろうと脱落していく運命を垣間見たような気がした。おまけに、天下のCONTAX(銀塩カメラユーザーでは超有名メーカー)が銀塩一眼レフカメラまで撤退することが、行く末を示唆していることを悟らざるを得なかったのも事実である。
<フィルムカメラの終焉(その2)>
年が開け、1月11日に「ニコンがフィルムカメラ事業を縮小しデジカメに集中」というニュースが流れると、さすがに記事の重さから報道各社はこぞって報じたことはいうまでもない。
もともと一眼レフを除くニコンのフィルムカメラについては、シェアもそれほど大きくはなかったが、同社のフィルム一眼レフまで縮小し、フラッグシップ機「F6」と入門機「FM10」の2機種としたことに、ニコンユーザーならぬとも驚きを隠せなかったのは事実であろう。まして、生産中止機種を所有してきているユーザーならなおさらである。
<フィルムカメラの終焉(その3)>
舌の根も乾かぬうち、国内大手のコニカミノルタがカメラ/フォト事業を3月で終了するというセンセーショナルなニュースが駆け巡った。銀塩カメラだけならまだしも、手ぶれ補正(アンチショック)を世界で初めてボディーに搭載したデジタル一眼レフカメラまで全て撤退するというのであるからして、私も含め多くのユーザーは、さぞや「目の前が真っ暗」「頭の中が真っ白」になったに違いない。唯一、救いと感じたのは、デジタル一眼レフ「α」資産はソニーに売却すると報じていること。しかし、現行のデジタル一眼レフ(α7D、αSweetD)を含め、全てのデジタルカメラがソニーから発売されることはなく、αマウントといわれるレンズ規格を引き継いだ新たなデジタル一眼レフを発売(今夏)していくという事実は変わらない。
ソウル五輪が開催された1988年、世界で初めてオートフォーカス一眼レフカメラを発表した老舗カメラメーカー「ミノルタ」も、ついに終焉。向こう1年間はソニーのデジタル一眼レフを生産供給するというものの、2007年末?にはこれも全てソニーに譲渡?して、完全撤退することは十分に推察できよう。
<デジタル一眼レフユーザーの気持ち>
デジタルカメラの普及とともにデジタル一眼レフカメラへとシフトしていった過程には、フィルム一眼レフ愛好者の多大な貢献がある。つまり、所有する交換レンズなどの資産がそのまま使えるメリットは多大であり、銀塩からデジタルへの一気の加速をなしえた原動力である。その半面、メーカーを変えるということはこれまでの資産を捨てて過大なる投資を余儀なくされるということであり、この期に及んで追加投資が出来る一部の人を除くユーザーの多くは、これまでのカメラを故障するまで使い続けるという道を選ばざるを得ないのである。事実筆者も十数本のレンズシステムと5台のボディーを所有している一人である。
<レコードがCDに代ったように>
かつて、レコードがCDに取って代わったように、カメラ業界にも大きな時代の波が押し寄せてきている。唯一、勝ち組のキャノンは、いち早くデジタルカメラにシフトし、コンパクトから一眼レフまで幅広い展開で、確固たる地位を築いている。また、「オリンパス」は「パナソニック」と、「ペンタックス」は「サムソン」とデジタル一眼レフの分野でそれぞれ提携を結ぶなど、新たな事業展開を企てている。
ところが、ニコン、キャノンの2大カメラメーカを除けば、実権を握っていくのは全て家電?メーカー。従来のデジタル一眼レフカメラ愛好家から見れば、従来の踏襲(一眼レフカメラの形式)になんら保証はない。かといって多大な投資を覚悟で他のカメラメーカーに乗り換える余裕もないであろう。(涙)あとは引き受けたメーカーの奮起に、ただただ縋(すが)るのみである。
<最後に(ソニーへのメッセージ)>
コニカミノルタ、ユーザーの声を代弁して一言・・・。今後発売されるであろうデジタル一眼レフカメラについて、「35mmフルサイズのフラッグシップモデルを!」、あるいは「α7デジタルの延長路線で・・・」とは言わないものの、R1とは一線を画したデジタル一眼レフで、キャノン、ニコンを凌駕するような製品を発売してもらいたい。そして、決して短命で終わることのないようなデジタル一眼レフ開発・販売戦略を立てていただきたい。さすがはSONYと言われるような・・・。御社の発表に一喜一憂し、ひそかに支援する多くの潜在ユーザーのためにも・・・。
2006年04月 write.
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