視度アタッチメント |
マグニファイヤー | アングルファインダー |
【三脚選びのポイント】 まずは、装着するレンズも含めた重さを考えグラグラしないものや、風が吹いてきてもカメラぶれを起こさないようなものをお選びいただきたい。折角三脚を使ったのにカメラぶれしていては何にもならないのである。特に(花などの)マクロ撮影においては、地上スレスレのローアングルや真上からのハイアングルなど、頻繁に撮影位置やアングル(角度)を変えることが多いため、一般的には自由雲台付きの軽量中型三脚が適しているといえるが、ローアングル撮影にも秀逸したものを選びたい。しかし、極端な話数ミリ違えばピントは合わなくなり(映る大きさを変えたくないのなら)その度に三脚を数ミリずらすといった操作が必要となる。これが「もう三脚はイヤ!」となる原因かもしれないが(汗) マクロレンズを使用して小さな野草を撮影する場合、三脚の位置を微妙にずらして調整するのは実に大変なこと。そこで登場するのがマクロスライダーと呼ばれるアイテム。三脚とカメラのあいだにこれを入れることで、左右30mm、前後60mmもの距離を三脚をまったく動かさずにカメラだけ平行移動させることが可能となるというもの。 |
スーパーマグスライダー | XYフォーカシングレール |
話を本論に戻すが、舞台も整いレンズもチョイスした。あとは撮影の妙である。 一般的に「ボケ量は絞り値で決まる」といわれている。勿論、それ以外にも「レンズの焦点距離」「被写体との距離」「被写体と背景との距離」などがあり、様々な条件が組み合わさることによって美しいボケが表現できることになる。 なかでも重要なのが被写体と背景の距離である。 例えば、ささゆりのように、背景がまさに笹で(正対した撮影では)距離が取れない場合、いくらボケ味の優れた魔法のレンズであったとしてもキレイに背景をぼかすことは不可能である。そんな場合には、思い切ったアングル変更が思わぬ結果を生む場合が多い。仮に、現場が斜面のような場合であれば、ローアングルから出来るだけ遠い林など(場合によっては青空も選択肢の一つ)を背景に選んだり、斜面と並行にレンズを向けて背景との距離をとり(笹の緑色を背景色に)、出来れば脇役にささゆりをぼかして配置するのもひとつ。この場合、被写体自身が大きいため望遠系マクロ(絞りは開放にこだわらなくてもいい)で狙ってみたい。 一方、水面に咲く睡蓮などのように、「花と葉」「花と水面」などアングルを工夫しても被写体と背景の距離が取れない場合もあろう。こうした場合には、主役である花は勿論のこと、背景となる葉に痛みのないものや、可能であれば水面に浮かぶゴミや花から出る脂などをこまめに除去したい。水面に浮かぶ白い雲やブルーの水面はなんともいえないアクセントになろう。なお、花びらに小さなアブラムシが付いていたり、水面に茎などが写りこむことが多いので、舞台が整ったら注意深く観察することをお勧めする。(この場合近接撮影は出来ないと思われるので)望遠系のマクロで、被写界深度は浅くなるが(ピントを合わせる位置でイメージが極端に変わる場合があることを念頭に)絞り開放で撮影したい。 このほかにも、自由に背景を変えられる場合には、背景となる色を(仕上がりの色を)意識して。また、比較的遠い被写体には望遠ズームや望遠レンズ(ボケの美しさを考えるならば単焦点レンズ)などを利用するのも選択肢の一つ。ボケ表現の妙は、ズバリ!「美しい背景ボケと背景色」 憶えておいていただきたい。 |
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