・有効1224万画素CMOSセンサー「Exmor」(エクスモア)と進化した画像処理エンジン「BIONZ」の搭載でこだわりの高画質を実現 (ISO100-3200、6400まで拡張可能) ・すべてのαレンズで効果が得られる進化した「ボディ内蔵手ブレ補正機能」搭載 ・新開発、中央デュアルクロス11点AFセンサー採用の高性能オートフォーカス ・最高約5コマ/秒の連写 ・撮影シーンや撮影者の意図に合わせて画像の仕上がりを設定する「クリエイティブスタイル (ビビッド、ニュートラル、Adobe RGB、クリア、ディープ、ライト、ポートレート、風景、夕景、夜景、紅葉、白黒、セピア)」 ・進化したDレンジオプティマイザー ・光学ガラスペンタプリズムを採用した高性能ファインダー ・素早い操作を実現するクイックナビゲーション機能 ・充実したカスタム設定機能 ・信頼性に優れたマグネシウム合金ボディ ・防塵・防滴に配慮した設計 ・約650コマのスタミナ性能 ・約10万回の耐久性能を持つシャッター ・ゴミがつきにくいアンチダスト機能搭載 ・HDMI端子搭載で、ハイビジョン静止画出力対応 ・大きくて見やすい、写真画質の3.0型「エクストラファイン液晶」を搭載 |
【エクストラファイン液晶】 α700を語るうえで先ず最初に挙げるのが液晶モニターである。とにかく有無を言わせない絶品で、実にドラマチックに写し出される。色調・彩度は忠実に再現され、露出補正の効きも一目瞭然で、もはやパソコンでの確認作業は不要かと思わせるくらいの素晴らしさである。先代のα7デジタルなど足元にも及ばない優れものである。屋外でも高い視認性が確保され、実物より「キレイ」といえば大げさに聞こえるかもしれないが、ごくごく普通の風景が違って見えるのである。俗に、写真は光と影と言われるが、透明感がありちょっとした光がとても感動的な写真を演出してくれる。正直なところ、撮影する画像がすべて新鮮に映し出され「(ワクワクするくらい)撮影する楽しさが存分に味わえる」といっても過言ではない。(RAW現像を必要としないJEPGユーザーにはうってつけ) |
【いきなり拡大表示】 撮影後のピント確認にはなくてはならない機能であるが、これがボタンひと押しで一気に6.7倍まで拡大されるのである。実に実用的でボタンの反応も素早く、(先代のα7デジタルと比べ)操作性は格段に向上している。おまけに(前述の)エクストラファイン液晶であるからして、もはやパソコンでの確認作業は不要かもしれない。 |
【クリアで明るいファインダー】 クリアで明るいファインダーを実現するため、光学ガラスペンタプリズムを採用。接眼光学系を高屈折率低分散ガラスで構成し、ARコーティングを施すことでファインダー内のゴーストも低減。収差を抑えた大きく見やすいファインダーを実現した高性能ファインダーで、ミノルタ時代から受け継がれてきた「スフェリカルアキュートマット」は絶品。 ピントの山がつかみやすく、マクロ撮影などマニュアルフォーカスでの撮影にも強い味方となってくれることは間違いなかろう。 |
【ボディ内蔵手ブレ補正機能】 3X-1Xマクロズームを除く、αレンズすべて(互換レンズも大半が対応)に手ぶれ補正の恩恵が受けられるという、コニカミノルタα7デジタルから受け継がれてきた「ボディ内蔵手ブレ補正機能」をさらに進化させている。オプションの縦位置グリップの恩恵もあり(個人差もあろうが)1/4秒程度でもかなりの確立で手ブレなく撮影することが出来ていることから、かなりの効果は実感できるのではなかろうか。 レビュー記事などでも3〜4段とか1.5段程度とか様々な評価がされているが、あくまでも個人差があることから鵜呑みにはしないほうがいい。ちなみに、初心者(α100ユーザー)2人にα7デジタル(縦位置グリップ装着)で撮影テストをしてもらったところ、(α100に比べ)左手のひら・両わき・額・右ほほ(鼻)の4点で容易に支えられることなどから、縦位置グリップによる手ブレ防止の効果が大きいことが実証された。勿論、筆者の場合も縦位置グリップを装着しての撮影であることを付記しておきたい。 |
ミノルタ時代のフィルム一眼レフやα7dなどに搭載されてきたが、ボタンの反応はいまいち(一押しで反応しにくい)で、お世辞にも優れているとは言いがたいものだった。それに比べてα700ではボタンの反応は格段に反応は早く、瞬時に切り替えられるため、一時的ならばAF/MF切替のダイヤルに頼る必要もないかと。(スイッチの改良なども考えられる) |
バッテリーを2個まで装着でき縦位置撮影時も、横位置と変わらない優れたホールディング性や操作性を実現する縦位置グリップ。ダイヤルだけでなく、マルチセレクターなども装備されミノルタ時代のフィルム一眼レフやα7dに比べ操作性は格段に向上しており、自身の撮影には欠かせないアイテムとなっている。 手ブレ補正のところで触れたが、初心者(α100ユーザー)2人にα7デジタル(縦位置グリップ装着)で撮影テストをしてもらったところ、(α100に比べ)左手のひら・両わき・額・右ほほ(鼻)の4点で容易に支えられることなどから、縦位置グリップによる手ブレ防止の効果が大きいことが実証された。但し、旅行などに手軽に持っていきたいという向きには、本体のみでもホールド感は優れているので外しても差し支えないだろう。 |
【低ノイズ設計】 CMOSセンサー内の「オンチップ・カラムAD変換」と「デュアルノイズリダクション」により、低ノイズのデジタル信号を出力し、プロセス前半でのノイズを最小限に抑制。このデジタル信号を受け、画像処理エンジンでは、通常行われる画像処理後のノイズ低減処理に加え、画像処理前のRAWデータ段階でもノイズ低減処理を行うことで、低ノイズでクリアな画質が得られるというもの。普段あまり高感度のお世話になることは少ないが、実際、ISO400でテスト撮影しA3プリントしてみたがまったくノイズは感じられなかった。 巷のレビュー記事などによれば「ISO800まではノイズらしいものは見られず・・・」などと書かれてあることからも、低ノイズは本物ではなかろうか。但し、ノイズ、ノイズと極悪非道の悪人のように取りざたされてはいるが、フィルム時代からの一眼レフユーザーならばノイズ(粒子が荒れる)は、モノクロ写真の作品表現になくてはならない存在であることは周知の事実。「ノイズよりも、むしろ偽色のほうが問題があるのではないかと筆者は思うのだが・・・」 |
ISO感度は、100から3200まで(6400まで拡張可能)で、低ノイズについては前述のとおり。しかし、ISOオートの最低感度は、何故かISO100ではなくISO200となっているのである。フィルム時代から低感度は粒状性に優れ、大伸ばしに有効なのはごくごく当たり前のことであり、不思議というべきか納得しかねるというべきか、コメントに苦しんでいたのが本音である。 |
Q. ISO AUTO設定時に制御される範囲の下限がISO200なのは何故ですか? また、撮影メニューの「ISO AUTO 下限」の設定がISO200以下にできないのは何故ですか? A. 記録できる被写体輝度の範囲(ダイナミックレンジ)がISO100とISO200以上で異なるため、ノイズ、ダイナミックレンジのバランスからISO200を「P」「A」「S」モードの下限、「M」モードのデフォルト設定としています。ISO100の時に比べ、ISO200以上の場合はダイナミックレンジを2/3EVほど広げているため、輝度差の大きい被写体の撮影に有利です。 |
【圧縮RAW(cRAW)】 撮影画像の記録方式としては、従来までのJPEGとRAWに加え、新たにcRAW(圧縮RAW)形式が搭載されている。cRAWとは、RAW画像のもつ画像細部の情報を保ちながら、ファイルサイズを約60%〜70%に圧縮し記録するというもの。それでなくてもメモリ食らいのRAWのこと、この圧縮RAWのお陰で、8GBのCFで約600枚の撮影が可能(通常のRAWで約400枚)となった。\^o^/ なお、このRAWファイルだが、これまでα7デジタルなどでは拡大表示することが出来ず、止む無くRAW+JEPGで撮影することを余儀なくされていた(JEPG画像を拡大して表示させていた)。しかし、α700ではRAWファイルのみで、液晶上に拡大表示することが可能となった。これで同時にJEPGで記録する必要もなくなり、(ファイル容量増加に伴う)撮影枚数の制限も緩和されたというもの。以降、筆者がRAWオンリーで撮影していることはいうまでもない。(前述のとおり圧縮RAWのみで記録すれば8GBのCFで約600枚の撮影が可能) |
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【Dレンジオプティマイザー機能】 逆光など明暗差が大きいシーンでは、被写体が黒くつぶれたり、背景が白くとんでしまったり、イメージ通りの写真を撮るのが困難である。 しかし、この「Dレンジオプティマイザー機能」は、撮影画像を瞬時に分析し、シーンに最適な露出と階調表現に自動補正するばかりか、自然でイメージ通りの写真を撮影できるという。画面全体を均一に補正する「スタンダードモード」と、画面を細かな領域に分けて、黒つぶれと白とびの両方を補正する「アドバンスモード」が選択可能で、補正効果も1〜5 段で選べるアドバンスレベル設定機能も搭載されており、作画意図に応じた設定も可能となる、まさに夢のような機能である。 RAWが主流の筆者にとって(RAWで撮影しても機能は働かないというよりも、生データであるため、現像処理の過程で追い込んでいくことが出来る)この機能はまったく不要であるためテストは行っていないが、多くのレビュー記事を見る限る(レベルの設定はケースバイケースで対応する必要があり、やや難しそうに感じるが)結果として、RAWで現像したような効果がJEPGで発揮出来るようである。(謝謝) |
【電源残量表示】 従来は電池マークのみのアバウト表示。「さっきまで満タン表示していたのに・・・」と舌打ちすることも多かった。特に、冬場の撮影においては、電池の消耗は激しく(暖めれば回復はするが・・・)しかもあっという間になくなる恐れもあり、縦位置グリップに常時2個のバッテリーを使用せざるを得なかったのである。このような悩みもα700では不要。そこはスタミナバッテリーで定評のあるSONYのこと、なんと1%刻みで常時表示されるように進化したのである。 特筆すべきは縦位置グリップ使用時の2個搭載時、まず1個目の電池残量が表示され電池不足になるやいなや2個目のバッテリーに切り替えられて、しかも1%刻みで常時表示。まさに至れり尽くせりである。なるほど、α7デジタルでも縦位置グリップを使用して2個のバッテリーを搭載出来たが、どちらのバッテリーが使用されているのかは分からず、そのため「いきなりアウト!」の危険性は常にあった。そのため、毎回撮影に出掛ける際には、2個のバッテリーの充電は欠かせなかったのである。しかし、撮影時間が短く、仮に1個のバッテリーしか使わなかったとしても、次回の撮影前には2個のバッテリーの充電をしていたわけであるから、(非効率というか)バッテリーには負担を強いていたことになる(汗) |
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【ACアダプター/チャージャー(オプション)】 バッテリーパック〈NP-FM500H/NP-FM55H〉を急速充電できるACアダプター/チャージャーで、2個のバッテリーパックをリレー式に充電してくれる優れもの。おまけに充電終了までの時間が分かる液晶パネル搭載が搭載されているので、充電完了を「今か、今かと」待ち疲れることもない。ちなみに、AC-VQ900AM使用時のNP-FM500H/NP-FM55H実用充電時間は、約70分(満充電は約130分) |
試しにRAWで撮影したISO100の画像をCameraRawで開いてみましょう。 適正露出で撮影したはずが、1段オーバーの画像が表示されるはずです。 言い換えれば、ISO100適正露出で撮影したRAWデータとISO200、+1補正で撮影したRAWデータは実は全く同じデータなのです。 そうです。ISO100は現像設定でゲインを1/2にしているだけなんです。 他社製ソフトでしたら、そのゲイン1/2の設定パラメータは無視しますから、デフォルトでの現像結果は1段オーバーとなります。 これがISO100のDレンジが狭い理由であり、逆にISO200では1段以上のかなり広い余裕が潜んでいるということになります。 日中快晴で、どうしてもF1.4の絞りが使いたいとか、どうしても低速シャッターを使いたい、というときに用意されたのがISO100であって、通常はこの感度を使うメリットは無いようです。銀塩に慣れ親しんだ者にとって、ISO200を常用せよというのは、なにかものすごい違和感を感じてしまうのですが。。。慣れるしかないですね。 |
ISO100で撮影 | ISO200で撮影 |
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