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Martinの「デジカメ指南」
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tips55 ここまで進化!ケータイデジカメ(究極の3.2メガピクセル)
携帯電話が登場して以来各社がこぞって新製品を発表し、今ではデジカメ機能付きは当たり前のご時世。インターネットWebページ(いわゆるホームページ)やブログ(いわゆるWeb版の日記)などの普及につれて、「デジカメを持ち出すまでもなく、画像はケータイで」いうサイトオーナーも多いと聞く。もはや「たかが携帯、所詮デジカメにはかなわぬわけはない」と、たかをくくっていられなくなくなったのである。そして、遂に究極のケータイデジカメ(CCDカメラ搭載の携帯電話)が登場した。3.2メガピクセルCCDカメラ、光学2倍ズーム、オートフォーカス対応、シーン別撮影モード搭載、2.4インチモバイル液晶などなど・・・。夢のような本当の話しである。果たしてその実力の程は・・・
<これまでCCDカメラは・・・>
携帯電話にデジタルCCDカメラが搭載されて幾久しいが、デジタルカメラに比べれば「ほんのオマケ」に過ぎないレベルであった。これまで使ってきた携帯にも2メガピクセルのCCDカメラが搭載されてはいたものの、わざわざパソコンに画像を転送して使おうなど夢にも思わなかった。いや、思えなかったというほうが正しい表現である。いまやデジタルカメラも、高機能コンパクトタイプと一眼レフタイプに修練されてきている。これに続くのがケータイデジカメであり、まさに「猫も杓子もデジカメ三昧」といった様相。時代の流れを感じざるを得ない今日この頃である。
<注目のキャリア(携帯端末)>
デジタルカメラ機能に限っていえば、今最も注目を集めているのが「シャープの携帯電話」なかでも、SH901is(Docomo:Foma)と903SH(Vodafone:3G)は、共に最新のハイエンドモデルであり(発売される)電話会社こそ違え、見方を変えれば一卵性双生児のキャリアである。3.2メガピクセルCCDカメラ、オートフォーカス、ハイコントラストの美しい2.4インチモバイル液晶、miniSDなど基本仕様はそのままに、光学2倍ズーム、スポットAF(オートフォーカス)、気になる手ぶれ防止機能(動画撮影時)などで、それぞれ差別化を図っている。筆者は、自宅付近の電波事情がよろしくないなどの理由もあり、あえて903SHを選択することとした。
<もはやケータイではなく、デジカメそのもの>
903SHは、有効画素数320万画素1/2.5型CCD、光学2倍ズームレンズを搭載したことが最大の特徴。レンズは非球面レンズを含む5群6枚構成で、オートフォーカスに対応。また、放送用ビデオカメラにも使われているフレームインターライントランスファ方式を採用することにより緩和させている。また、液晶部分が180度回転する「スウィーベルスタイル」を採用した2.4型の大型ディスプレイは、液晶テレビ「AQUOS」にも使われている液晶技術を投入した「モバイルASV液晶」で、広視野角、高い視認性を実現している。スマートな躯体に機能が凝縮された903SH。ここまでくればもはや単なるケータイではなく、デジカメそのものである。
<主な仕様>
◆業界最大クラスの有効画素数を実現
新たに開発したCCDカメラモジュールは、3メガピクセルCCD、光学2倍ズーム、オートフォーカス機能といった高機能であると同時に、レンズ部分が飛び出さない“インナーズーム方式”の採用と独自の高密度実装技術により、携帯電話に組み込みがしやすく、容積も4.7ccとコンパクトなモジュール形状を実現している。また、放送用ビデオカメラなどにも使われている、フレームインターライントランスファ方式の採用により、スミア現象(スミア現象とは夜間の撮影などで、街灯やヘッドライトの光がカメラに直接入ると上下に縞状の線が入ってしまうことで、CCD撮像素子特有の現象と言われている)を緩和。
◆高解像度5群6枚レンズ採用
非球面タイプを含むガラスレンズ5枚を使用することにより、画像の明るさや被写体の中心部はもちろん、周辺解像度もアップ。標準時のF値がF2.8、光学ズーム時のF値がF4.0と明るく、コンパクトデジタルカメラに匹敵するスペックを実現。
◆光学2倍ズーム
従来機にも採用された光学2倍ズームとオートフォーカスも継承。レンズによる拡大で、より大きく美しく被写体を写すことが可能。(デジタルズームやソフトズームと組み合わせれば、最大50倍ズーム撮影を楽しむことがでる)レンズが突き出ないフラット方式がスマートな躯体を実現。
◆オートフォーカス対応
シャッターを半押しするだけで、被写体にピントが合うオートフォーカス機能を搭載。ピントを固定させたままで構図を変えられるフォーカスロック機能も装備。(撮影に必要な各種設定はメニューから)
◆クイック起動&保存スピードアップ
クローズポジションからビューアポジションへ、液晶部分を回転させるだけで簡単にカメラが起動し、撮影した画像の保存もスピードアップによりスムーズな撮影を実現。
◆使いやすくなったサイドボタン
押しやすくなったシャッターキーをサイド面に配置。そのほかズームアップボタンやメニュー表示ボタンなど、画面を確認しながら簡単に操作できる計5つのサイドボタンを採用。
◆シーン別・効果付き撮影
光の少ない夜の風景やペットの撮影などに便利な8種類(人物/人物(夜)/逆光/ペット/標準/文字/夜景/スポーツ)の撮影モードを搭載しているほか、モノクロやセピアなど、リアルタイムに確認しながら撮影できる4種類(セピア/モノクロ/ネガポジ/スケッチ)の特殊効果も搭載。
◆モバイルライト
暗い場所での撮影も可能にするモバイルライトを採用。(従来機種より2倍以上の明るさを実現)
◆VGAムービー撮影
QVGAサイズ(240×320ドット)、最大15フレーム/秒の音声付き動画が撮影可能。長時間撮影できるモードとメールに添付できるモードを切り替えて動画撮影を楽しめる。
◆ハイコントラストの美しいモバイル液晶
液晶テレビAQUOSでも使われているASV(Advanced Super V)液晶技術を応用した「モバイルASV」を搭載。240×320ドット&26万色の美しい再現性を可能にしているほか、ハイコントラストと広視野角の高い視認性も実現。屋外や室内などの明るさや、上下左右の角度に影響されにくく、画像を美しく再現。
<使用感>
液晶ディスプレイを回転させ、クローズポジションからビューアポジションに切り替えるだけでカメラを起動できる「クイック起動」に死角なし。設定やボタンのガイド表示など視覚的にわかりやすいメニュー表示で、視認性はバツグン。スマートかつ質感にもこだわったボディながら安定したホールド感やデジカメ感覚で操作できるサイドキー。構えた時点で携帯であることを忘れてしまうような・・・。まさにデジカメそのも。
最大2048×1536ピクセルで撮影した画像(300pixelで印刷した場合、約17.3センチ×約13センチの大きさまで印刷が可能)は、高解像度のうえ前ボケや後ろボケも表現できるのには正直驚いた。Web用の画像はもちろんのこと、2Lよりひとまわり大きいくらいの高画質プリントにも十分耐えられる。さすがにA4以上の大伸ばしには無理もあるが(サービスサイズや2Lサイズなら十分に通用する)、旅行やスナップなどの用途ならば、わざわざコンパクトデジカメを持っていく必要はないのかもしれない。こんな画期的なことを、サラリとやってのけるSharpは「エライ!」
<最後に>
デジカメ機能だけでも「買い!」それだけなく、Vodafone:3G(第3世代ケータイ)のフラッグシップモデルとして、ヤマハ音源チップ「MA-7」が搭載する3Dポジショナルオーディオ機能(Sonapticの技術)を使っての3D着メロや立体音響のJavaアプリをはじめ、PC連携コンテンツ「Vodafone live!BB」やテレビ電話「TVコール」、「国際ローミングサービス」、「着うたフル」にも対応。まさに、機能てんこ盛りのハイエンドケータイ903SH。携帯電話&デジタルカメラの融合で、デジタルカメラの未来をかいま見れたような気がする。
2005年09月 write.
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