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Martinの「デジカメ指南」
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tips52 今が旬“一眼デジカメ”ゲット大作戦
デジタル技術の驚異的な進歩はカメラの世界にも大きな影響をもたらすこととなり、これまの主役であったフィルムカメラからデジタルカメラ(以下デジカメ)へ大きくシフトすることとなったのは、皆さんご承知のことかと思う。カメラ映像機器工業会統計によれば、2005年3月の(世界の)デジタルカメラの出荷台数は約552万台。それに比べフィルムカメラの出荷台数は約48万5千台で、何とデジカメの1割にも満たないのである。
ところが飛ぶ鳥を落とす勢いのデジカメも昨年10月頃をピークに、出荷台数にも陰りが出はじめ、デジカメ事業を廃業若しくは縮小するメーカーまで現れた。メーカー各社は、薄型・軽量・デザイン性といった外見からの差別化や、高画素化、高倍率ズームなどの機能面からの差別化などを余儀なくされつつある中で、一眼レフデジカメが注目されるようになってきた。これまで高嶺の花であった一眼レフデジカメも、EosKissの登場以来低価格化路線に火が付き、もはや10万円以下の製品が目白押しとなった。今回のtipsでは、そろそろ旬を迎えた一眼レフデジカメにスポットを当て、その魅力迫ってみたい。
<フィルムカメラユーザーの気持ち>
デジタル時代のユーザーを除き、私も含め、長年、一眼レフと付き合いしてきたユーザーにとって一番の願望は、自分の所持する多くの交換レンズを使用することのできるデジタル一眼レフの登場である。各社とも、ひととおり製品が出揃い、そろそろ自分の交換レンズたちを再び表舞台に立たせようと、虎視眈々と機会を狙っているのではなかろうか...へ(__へ)☆\(^^;)
また、当時は一眼レフを見合わせていたものの、購買意欲をかき立てるような高機能・低価格デジカメの登場に「何時かはクラウン、乗ってみたい」ではないが、満を持して「憧れの(デジタル)一眼レフを・・・」というユーザーも多いと思う。そこでデジタル一眼レフ導入にあたってのポイントをおさらいしておこう。
<知っていて損はないメリット・デメリット>
◆油断大敵「ゴミ・ホコリ」
レンズ交換式であるがゆえにデジタル一眼レフは、レンズ交換時にホコリなどが侵入して撮像素子(CCD)に付着することがあり、それが粒状のノイズとなって現れることが多い。この場合、ほとんどのメーカーがサービスセンターでのクリーニングを推奨している。そこで、O社のようにCCDの直前に薄いガラス板を設け、それを超音波で振動させて付着したホコリなどを除去するという画期的なシステムを搭載しているものや、S社のように撮像素子に付着するホコリの侵入を防ぐ、ダストプロテクターと呼ばれるものを標準装備しているものも登場してはきたが、まだまだマイナー感は否めない!
◆転ばぬ先の杖として一言!
レンズ交換の際は面倒でも、本体(レンズマウント)を下向きにして、交換レンズを下からあてがうように装着していただくことをお薦めする。こうすることでかなりリスクは軽減されるので、ぜひお試しいただきたい。
◆交換レンズの焦点距離
これまでの多くの一眼レフデジカメ(EOS-1Dや同1Ds、N社D2xや同D2Hsなど)は、ボディやレンズには35mmフィルムカメラと同じものを流用しているのに比べて、他の一眼レフデジカメは35mmサイズよりもひと回り小さいサイズのCCDやCMOSなどの撮像素子を搭載している。その結果、レンズの画角は本来の画角よりも狭くなり、見た目の焦点距離はレンズ本来の焦点距離の約1.5倍となる。つまり、焦点距離35mmの広角レンズは約50mmの標準レンズ相当に、焦点距離50mmの標準レンズは約75mmの中望遠レンズ相当になってしまうのである。望遠レンズはともかく、広角レンズを使いたい場合は焦点距離が限定されてしまう。例えば、フィルム一眼レフでは定番となっている17〜35mmズームレンズも、デジタル一眼レフでは25.5〜52.5mmとなり、超広角レンズではなくなるのである。しかし、その半面デジタル専用レンズは、軽くて安価で、しかも超広角から望遠までのレンズが用意されており、中には18〜200mm(27〜300mm)というフィルム一眼レフカメラでは想像もつかないような驚くべきレンズが、レンズメーカーから発売されているのである。これならレンズ交換の必要もないかもしれない。
◆RAW形式のファイル
一眼レフデジカメならずとも一眼レフタイプのデジカメでも、この種のファイル形式で保存できるデジカメが多くなってきている。一般によく用いられる「JPEG」と呼ばれるデジカメ画像は、このRAW形式データをもとにカメラ本体の中でさまざまな処理を加えてJPEG形式として保存している。RAW形式で撮影した場合、カメラが加工する前のRAWデータを直接取り出すことで、より自分の好みに応じた加工を行うことができる(ホワイトバランスなども自由自在)ため高画質でレベルの高い画像を手にすることが出来るのである。その反面、RAW形式のデータはJPEG形式のデータに比べ容量が大きく(概ね8MB前後)、撮影枚数は限られてしまう。最近になってメモリーの低価格化が進み、4GBのマイクロドライブが2万円前後とお値打ちになってきたのは誠に喜ばしい限りである。
※RAW形式データは、そのまま画像を表示することはできず、いわゆる現像用と呼ばれるソフト(カメラにも添付)を介して、TIFFまたはJEPG形式のファイルに変換することが必要となる。ご安心あれ!
カメラ本体に付属するRAW現像用ソフトは結構優れもので、パソコンを扱える人(たとえ初心者であっても)であればひととおりやり方さえ理解できれば、TIFFへの変換はそれほど難しいことではない。但し、色調などの補正にこだわればこだわるほど、深みにはまらないではないが...へ(__へ)☆\(^^;) もちろん従来よりのJEPG(ジェイペグ)と呼ばれる形式の圧縮ファイルでの保存も可能であるため、出力(印刷)用途によりお選びいただければよい。
<最後に・・・>
写りは「デジタル一眼」文句なし。レンズもチョイス次第で、安くて・軽くてありがたい。保存ファイル形式は、こだわりのRAW形式やJEPG形式(圧縮ファイル)などがあり、用途によってセレクトできる。デジタル一眼レフで撮影した画像なら、A3サイズに大伸ばしも楽々!インクジェットプリンタがあれば、豪華絢爛で迫力満点の写真が、いとも簡単に手に入る。その反面、インク代が高くつくのが玉にキズ。あとは、早くて、安価で、綺麗で、退色の少ないインクジェットプリンタの登場を待つばかりである。
2005年06月 write.
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