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Martinの「デジカメ指南」
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tips41 あえて雨の日に
雨の日は撮影をあきらめる、という人は多いはず。しかし、雨の日には晴天や曇りの日では得られない魅力的な被写体やシャッターチャンスがたくさんある。ありきたりではない、ひと味違った作品を目指すには、雨の日は絶好の撮影日和ともいえるのだ。
<雨の風景撮影のヒント>
雨に似合う被写体の代表格であるアジサイやハナショウブなどは、あえて雨の日に撮影に出かけることが多い。雨の日には晴天や曇りでは得られない、雨の日ならではの被写体やシャッターチャンスがある。ここは、自宅の庭や近所の公園といった近場からはじめてみたい。
<カメラの防水対策>
精密機械であるカメラは水に弱いため、雨がかからないような対策が必要となる。カメラカバーなど市販のものがあるが、透明のビニール袋をかぶせて代用するのもひとつ。交換レンズ式の一眼デジカメの場合、レンズの内側やボディの中に水が入ってしまう危険性があるので、雨の中でのレンズ交換はできるだけ避けたい。そのためにも、雨の日の撮影ではズームレンズの使用はベストな選択となろう。
<雨ならではの被写体を求めて>
雨に似合う被写体といえばアジサイやハナショウブ。一口に雨といっても降り方や強さによって雰囲気がまったく違ってくるのも雨の日のおもしろさ。中でも、お勧めのポイントは雨上がり。水滴が織り成すドラマはとても感動的である。花や葉っぱと組み合わせてアップで狙ってみたい。あたり一面が白い霧に包まれた風景も、雨の日にぜひ狙いたい被写体のひとつ。特に遠景を撮影する場合には、全体が白っぽく平面的な印象になってしまうため、画面の手前に「木」など何かポイントになる被写体を入れることで画面に立体感を表現したい。なお、霧が立ちこめている場合など、露出が不足(画面が暗くなる)になることが多いので、露出補正機能がついているデジカメなら、液晶モニターで確認しながら好みの明るさ(若干プラス側)に補正したい。
<雨の日のアイテム>
雨の日は光が少ないので必然的にシャッタースピードが遅くなる。そこで手ブレを防ぐためにも出来れば三脚を使いたい。また、雨の日は日差しが少ないため、そのままでは全体的に暗い写真になってしまう。露出補正により改善することもあるが、最悪の場合には、フラッシュを補助光として発光させてみる。こうすることで手前の被写体が明るく描写され、メリハリのある写真になることも多い。
<空は写すな!>
曇り空と同様に、画面に空を入れて写すと平面的でメリハリがない写真になりやすい。雨の日ならなおさらである。空と被写体との露出差が極端に大きくなる悪条件下での必撮テクニック!長年撮影してきた経験から、これだけはぜひ押さえておいていただきたい。
梅雨本番の今日この頃、「牛に引かれて善光寺参り」ならぬ「デジカメ片手に公園散歩」とシャレ込んで見てはいかがか。
2004年06月 write.
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