レンズ構成 13群17枚 絞り羽根枚数 9枚(円形絞り) 最小絞り F22 最短撮影距離 0.28m 最大撮影倍率 0.24倍 フィルター径 77mm フード 花形バヨネット式 大きさ・質量 φ83×114mm, 860g その他の機能 フォーカスホールドボタン |
(作例1) 畦際まで近づき垂れる稲穂をポイントにして、ローアングルで撮影したもの。たわわに実った黄金色の稲穂を強調し、実りの秋を醸し出している。近接撮影のため全景は写らないが、遠近感から円形の田んぼであることは十分に説明できよう。 撮影は、早い時間帯に狙うのがベスト。開始時間が午前10時であるから、早めに下見も兼ねてお越しいただけるとよい。なお、作例は全てポイントを強調するために、上下をカットしている。 【撮影データ:16mm/F8、1/320秒、ISO200】 |
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(作例2) 西側の高台(農道)からやや俯瞰で撮影したもの。 全景を入れることによって、刈り取られていく様子がつぶさに表現できるだけでなく、刈りとえられた稲穂の株が円形の渦巻きのように現れるのも注目したいポイントである。また、別の狙い方として、定点から刈り取られていく様子を撮影する方法もある。刈り取り始めから、稲穂の輪が次第に狭まっていく様子を刻々と撮影していくのである。まるでハイスピード撮影を見るように、刈り取り始めから終わりまでを分解写真のように表現していくのも面白い。 この後、刈り取られた稲穂を(雨などで床がぬかるんでいなければ)放射状に、車の車輪のように並べられていくので、その様子も抑えておきたいものである。 【撮影データ:28mm/F8、1/160秒、ISO200】 |
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(作例3) 畦際に咲き始めの彼岸花をポイント(咲いていればいいのであるが、これも自然の生業のこと、贅沢はいえないが)にして、人物や刈り取られていく様子を撮影したもの。 主役はあくまでも彼岸花であり、放射状に並べられていく稲穂をアウトフォーカス(ピンボケではなく、画面の中にピントの範囲から外してぼかした部分を絞りの調節で入れること)で表現している。この場合、ピントは手前の彼岸花に合わせ、ギリギリまで近接して撮影しているために、刈り手(人物)や背景はややアウトフォーカスとなるが、いわゆる点景として収穫祭を表現するには十分であろう。 【撮影データ:28mm/F8、1/160秒、ISO200】 |
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(作例4) 中心部まで刈り取りが進み、放射状に並べられていく様を撮影したもので、(作例3)と同様に、ローアングルでの撮影。 主役はあくまでも稲穂、車輪のように放射状に並べられた稲穂の広がりを強調する一方で、人物を点景で扱うことで農村の営みを表現している。 【撮影データ:18mm/F8、1/160秒、ISO200】 |
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(作例5) 刈り取りが終了した車田を、やや俯瞰で撮影したもの。アングルを上げることで円形を表現することと、放射状に並べられた稲穂が車の車輪のように見える様を表現している。 なお、今回は時間の都合で撮影しなかったが、収穫祭終了後、コンバインを入れて脱穀作業を行い、わらを束ねて帽子立てを作り円形に並ぶ様子は、まるで人々が手をつないで円形の輪を何重にも作るように見えて、時間があれば撮影してみたい被写体である。参考までに、昨年17-35mm/F3.5Gで撮影した画像を(作例6)として掲載しておくので、撮影にお越しいただく際の参考としていただきたい。 【撮影データ:18mm/F8、1/320秒、ISO200】 |
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(作例6) 2008年9月13日に開催した収穫祭の模様から、脱穀終了後の帽子立ての様子を撮影したもの。言葉で説明するよりも、画像をご覧いただいたほうが一目瞭然であろう。 こうしてみると、車田もさまざまな表情を見せてくれる被写体で、お近くの方はぜひともお越しいただき、撮影していただきたいものである。 |
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