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Martinの「デジカメ指南」
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point13 AdobeRGBとsRGB どちらで撮影すればいい?
デジタル一眼レフカメラでは、カラーモードやクリエイティブスタイルなどと称して「sRGB」「AdobeRGB」「Standerd」「Vivid」などのカラーモードが搭載されている。これは、カラースペース(色空間)のことを指すもので、大きくは「sRGB」と「AdobeRGB」に大別される。
※「Standerd」や「Vivid」などは全て「sRGB」に含まれるという理解でよい
<カラースペース(色空間)とは>
IEC(国際電気標準会議)が1998年10月に策定した、色空間の国際標準規格。パソコンの機種の違いや、ディスプレイやプリンタなど機器の違いによらず、意図したとおりの色を再現するための表現形式を定めているもので、機器の特性によって表現できる色が異なることから様々な方式がある。
<sRGB>
(一般的なパソコンの)CRTモニタでの色表現をベースに策定された規格で、例えば、デジタルカメラとパソコン、ディスプレイ、プリンタがすべてsRGBに対応していれば、撮った写真をディスプレイ表示すると違う色になってしまったり、表示した写真を印刷すると違う色になってしまうといったトラブルを避けることができる。
その一方で、AdobeRGBなどの色空間に比べて表現できる色の範囲が狭く、エメラルドグリーン、濃いシアン、オレンジ、明るい赤や黄色などは苦手であるため、写真やグラフィックデザインを専門的に扱うプロ用途などには向かないと言われている。
<AdobeRGB>
Adobe Systemsが定義した色空間(カラースペース)のことで、sRGBに比べても遥かに広い範囲の再現領域を持ち、きめの細やかな色彩の表現が可能となっている。また、印刷物に対する適合性や色構成の厳密性も高いため、DTP(コンピュータを利用して、印刷物の企画・デザイン・版下作業を行うこと)などの分野では、AdobeRGBが標準的に用いられている。
最近では、デジタルカメラなどにAdobeRGBが採用されるケースが増えてきているが、「sRGB」のみ対応している(一般的なパソコンの)モニタでは、AdobeRGBの色空間を肉眼で確認することはできないため、AdobeRGBが表示可能な高価なモニタが必要となる。
ところが、「sRGB」しか表示できないモニタでも、Adobe LightroomやPhotoShopを使えば「AdobeRGB」のカラースペースを擬似的ながら表現することが出来るため、AdobeRGBを利用するユーザーは多い。
これらのソフトで編集し、そのまま(最近の高画質プリンタなどを利用して)印刷出力すれば、AdobeRGBの色空間を再現することが可能となっている。
ちなみに、PhotoShop(現行バージョンはCS3)はかなりの高額であるためお薦めしにくいが、PhotoShopを写真の分野のみに特化して新しく作られた「Adobe Lightroom」なら「PhotoShopCS3」に比べて約1/3の安価。しかも、これ1本で画像読み込みから保存、画像管理、現像、スライドショー、印刷、Webコンテンツ作成やDVDまで焼くことが出来る優れものであり、筆者の常用ソフトでもある。
2008年04月 write.
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