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Martinの「デジカメ指南」
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Lecture8 デジタルズームと光学ズームは何が違う?
フルサイズ、APS-C、ミラーレスデジタル一眼の登場など、目まぐるしい進化を遂げているデジタル一眼レフ業界にあって、コンパクトデジカメからの乗り換え組や新たに一眼レフを手にする諸兄も多いと聞く。
また、価格も一昔前のフィルム一眼レフ時代よりははるかに安価となり、「いつかは一眼レフ」をとお考えの諸兄も多いのではなかろうか。
とはいえ、気軽さ故に「買っては見たものの使いにくかった」、「考えてもみなかった」というような不具合に遭遇するケースも無きにしも非ず。また、これから購入をお考えの諸兄も、「一体どのようなものを買えばいいのか?」、「果たして使いこなすことはできるものなのか?」とお悩みをお持ちのはず。
そこで、多くのリクエストにお応えすべく、(筆者長年の経験から)こうしたお悩みにお答えすべく、今般、「デジタル一眼レフ入門講座」をスタートすることと相成った。tipsシリーズのカテゴリ集約や、入門者用の基礎的な知識や人には聞けない疑問なども織り交ぜながら、平易解説でお届けする。
今後、デジタル一眼レフを始められる諸兄の参考となれば幸いである。
<はじめに>
これまでデジタルカメラの主流といえば、レンズが交換できないコンパクトタイプ。また、搭載されるズームのほとんどが、35mm判に換算で35〜105mm程度であった。
そこで、「さらにもっと大きく写したい・・・」という要望に答えて搭載されたのがデジタルズームである。
特に最近のコンパクトデジカメにあっては画素数が飛躍的に増えているため、小型軽量化と相まってデジタルズームの実用性は増していくものと思われる
DSC-TX55のデジタルズーム
<その違いとは…>
仮に、1000万画素のセンサーを搭載するデジタルカメラの場合、光学ズームでは同じ1000万画素で記録されるが、デジタルズームでは一部分を切り出すので、1000万画素よりも低い画素数の写真となり画質は当然悪くなる。つまり光学ズームで撮った写真よりも勝ることはないのである。
また、デジタルズームはコンパクトデジタルカメラに搭載されている機能で、ほとんどのデジタル一眼レフには搭載されていないのが現状。
「画質はともかく、とにかく遠くの物を大きく撮りたい」、「重い一眼レフを持ち歩くのは大変なので、デジタルズームで撮りたい」といいわれるならば何も一眼レフを選ぶ必要もなく、コンパクトデジカメで十分ではなかろうかと申し上げておきたい。
<最近のトレンド>
デジタルズームといえば、コンパクトデジカメの代名詞であったが、最近、大型撮像素子や高画素化を背景に「スマートテレコンバーター」などと称した一眼レフが登場してきた。
◇画像の中央部を拡大・記録できる「スマートテレコンバーター」
ボタンをワンプッシュするだけで、画像を約1.4倍と約2.0倍に拡大でき、レンズ交換することなく遠くの被写体に迫れる。また、最高約2430万画素のCMOSセンサーの優位性を生かして、中央部分を約1.4倍に拡大した場合でも約1200万画素、ズームしても高画質な画像を確保できるというものである。
おまけに、ファインダーには、ワンプッシュと同時に撮影される範囲をファインダー内に全画面表示。高精細な有機ELファインダーが、画像のすみずみまでくっきりシャープに映し出しすという。
同じ画素数であったとしても、所詮、コンパクトデジカメと一眼レフとは撮像素子の大きさは比較にならない。その優位性を逆手に取ったのがこの「スマートテレコンバーター」であろう。
昔、手持ちのレンズを1.4倍や2倍に拡大するテレコンバーターが流行ったが、これも緊急避難的にと考えればありなのかもしれない。
2012年05月 write.
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