本文へスキップ
Martinの「デジカメ指南」
Lectureメニューへ戻る
menu
Lecture43 必撮!(雨の情景編)
「雨の日は撮影をあきらめる」という諸兄は数多い。
しかし、雨の日こそ、晴天や曇りの日では得られない魅力的な被写体やシャッターチャンスがたくさんある。
ありきたりではない、ひと味違った作品を目指すには、雨の日は絶好の撮影日和ともいえるのだ。
<はじめに>
雨に似合う被写体の代表格であるアジサイやハナショウブなどは、あえて雨の日に撮影に出かけることが多い。
雨の日には晴天や曇りでは得られない、雨の日ならではの被写体やシャッターチャンスがある。
ここは、自宅の庭や近所の公園といった近場からはじめてみたい。
<防水対策>
精密機械であるカメラは水に弱いため、雨がかからないような対策が必要となる。カメラカバーなど市販のものがあるが、透明のビニール袋をかぶせて代用するのもひとつ。
交換レンズ式の一眼デジカメの場合、レンズの内側やボディの中に水が入ってしまう危険性があるので、雨の中でのレンズ交換はできるだけ避けたい。
そのためにも、雨の日の撮影ではズームレンズの使用はベストな選択となろう。
<花のある風景>
雨に似合う被写体といえばアジサイやハナショウブ。
一口に雨といっても、降り方や強さによって雰囲気がまったく違ってくるのも雨の日のおもしろさ。中でも、お勧めのポイントは雨上がり。
水滴が織り成すドラマはとても感動的である。花や葉っぱと組み合わせてアップで狙ってみたい。
<霧のある風景>
あたり一面が白い霧に包まれた風景も、雨の日にぜひ狙いたい被写体のひとつ。
特に遠景を撮影する場合には、全体が白っぽく平面的な印象になってしまうため、画面の手前に「木」など何かポイントになる被写体を入れることで画面に立体感を表現したい。
なお、霧が立ちこめている場合など、露出が不足(画面が暗くなる)になることが多いので、ファインダー(液晶モニタ)で確認しながら好みの明るさ(若干プラス側)に補正したい。
<極めつけは紅葉>
雨上がりの濡れた質感と色はとても情緒豊か。こういうときは、空を写さず紅葉だけを狙って撮影してみたい。紅い葉っぱの先についた水滴にもドラマはある。
但し、雨上がりはとくにブレやすいので、出来れば三脚を用意したい。
<空は写すな!>
曇り空と同様に、画面に空を入れて写すと平面的でメリハリがない写真になりやすい。雨の日ならなおさらである。空と被写体との露出差が極端に大きくなる悪条件下での必殺テクニック!
長年撮影してきた経験から、これだけはぜひ押さえておいていただきたい。
<雨の日のアイテム>
雨の日は光が少ないので必然的にシャッタースピードが遅くなる。
そこで手ブレを防ぐためにも三脚は必須である。
また、雨の日は日差しが少ないため、そのままでは全体的に暗い写真になってしまうので、好みの明るさ(プラス側)に補正したい。
<おわりに>
時には庭で、時には近場の公園で・・・。じっくり観察してみると様々な被写体がある。
決して大風景ではないが、宝石のように光る被写体に出会えるチャンスかもしれない。
梅雨本番の今日この頃、「牛に引かれて善光寺参り」ならぬ「デジカメ片手に公園散歩」とシャレ込んで見てはいかがか。
2012年09月 write.
このページの先頭へ
ナビゲーション
トップページ
top page
はじめに
introduction
プロフィール
profile
使用機材紹介
item
不定期コラム
column
ギャラリー
gallry