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Martinの「デジカメ指南」
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Lecture38 カメラは足し算、写真は引き算
フィルム写真の世界、とりわけ作品づくりのセオリーとしてよく語られる言葉である。
デジカメの世界においても共通するポイントであるだけに、ここのところはぜひ押さえておきたいものである。
<カメラは足し算>
この場合のカメラとは、デジカメ本体も含めた周辺機器やアクセサリーを含むものを指すのである。
例えば、多くの交換レンズを所有しているのといないとでは、大きなハンデがある。
ましてやバリエーション(種類)が多ければ多いほど、それぞれの用途に適した写真を撮影する近道であることは言うまでもない。
例えば、白鷺などの野鳥を撮影する場合、彼らは特に警戒心が強いため近くに寄って撮影できることは極めてまれである。従って、望遠レンズで撮影することになる。
逆に、阿波踊りなど祭りの迫力ある写真を撮ろうとするならば、超広角レンズで、数十センチまで近寄って撮影するといったように、機材のあるなしで結果は違ってくるのである。
<写真は引き算>
◆露出、露出補正
フィルムカメラ、特にリバーサルフィルム(そのままプロジェクターで写すことが出来るフィルム)では、露出(早い話がその場面に合った明るさ)で作品が決まるとも言われ、その露出をいかに切り詰める(引き算)かが課題(長年の経験と勘)となるのである。
他方デジカメにおいては、露出補正の結果は撮影する前から液晶モニタなどで確認できるため、いたって簡単である。後は好きな明るさに調整(補正)してシャッターを押せばいいのである。
◆フレーミング(構図)
「せっかく気に入って撮ったのに電柱や電線が写っていた・・・」なんて話をよく耳にする。感動こそ上達の秘訣ではあるが、フィルムカメラでは撮りかえしのつかない致命傷になりかねない。
しかし、デジタル写真なら、電線などはレタッチソフト(画像修正などのソフト)で消すことは可能であるが、お勧めはしない。
そこで、撮影前にファインダーを覗き、中央は勿論のこと周辺に電線など要らないものが入らないかチェックするのである。
そして、いらないものはどんどん引き算していく。
また、電線などいらないものが写らないように角度を変えたり、ズームレンズならば望遠側や広角側に動かしてみる(単焦点レンズなら、自分が近づいたり離れたりすればよい)ことで、思い通りのフレーミング(構図)を作ればいいのである。
<おわりに>
「カメラは足し算、写真は引き算」
作品づくりのセオリーとしてよく語られるこの言葉。
ぜひ覚えておいていただきたい。
2012年09月 write.
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