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Martinの「デジカメ指南」
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Lecture36 スナップの極意(ノーファインダー)
スナップ撮影の場合、広角レンズでは広い範囲を写すことができるため、その場の状況を見せたいときには非常に効果的であり、遠近感が強調できることなどから、迫力ある作品への近道でもあるといわれている。
<ローアングルで>
巨匠小津安二郎監督が好んで使ったといわれる“ローアングル(低い位置)”。
テレビカメラやアングルビューファインダー(いわゆる覗き窓の角度が変えられる)であれば、しゃがんだままでも撮影は可能であるが、砂浜などで「近づく波を目前に・・・」と考えるだけでも辛いところ。
そこで、登場するのが“ノーファインダー”撮影である。
例えば、波を撮ろうとする場合、カメラを地上すれすれ(地面に置く)に持って、おおよそ写るであろう角度を保ち、寄せる波にタイミングを合わせてシャッターボタンを押す。
但し、デジカメでは液晶モニタの角度が自由に変えられるので、「ノーファインダーは必要ないのでは・・・」と思われる諸兄も多いのでは。しかしながら、日中の屋外では太陽光に反射して液晶モニタは非常に見づらいもの。静止している被写体はともかくも、ここは液晶モニタは補助的に考えて撮影していただくことをお勧めする。
<ハイアングルで>
「空を飛ぶ鳥になって・・・」とは、いささか大げさかもしれないが・・・。
例えば、イベントなど大勢の人が参加している状況(会議風景なども)を記録する場合、「そのまま撮っては大勢が写らない」、「椅子に上るにも椅子がない」、こういう時などに活用いただきたいのがハイアングル撮影である。
両手を頭の上にいっぱいまで伸ばしてデジカメを構え、やや下向きの角度を保ちながらシャッターボタンを押す。この場合も、液晶モニタの角度を下向きに変えることで、おおよその狙いを付けていただきたい。
但し、カメラブレには注意のこと。
<おわりに>
この他にも、お腹の部分にカメラをあてがって撮影(俗に隠し撮りなどとも呼ばれる)する方法など、ノーファインダーの応用例は幅広く、覚えておいて損はないテクニックとしてご紹介した。
2012年09月 write.
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