本文へスキップ
Martinの「デジカメ指南」
Lectureメニューへ戻る
menu
Lecture3 デジタル一眼レフのしくみ?
フルサイズ、APS-C、ミラーレスデジタル一眼の登場など、目まぐるしい進化を遂げているデジタル一眼レフ業界にあって、コンパクトデジカメからの乗り換え組や新たに一眼レフを手にする諸兄も多いと聞く。
また、価格も一昔前のフィルム一眼レフ時代よりははるかに安価となり、「いつかは一眼レフ」をとお考えの諸兄も多いのではなかろうか。
とはいえ、気軽さ故に「買っては見たものの使いにくかった」、「考えてもみなかった」というような不具合に遭遇するケースも無きにしも非ず。また、これから購入をお考えの諸兄も、「一体どのようなものを買えばいいのか?」、「果たして使いこなすことはできるものなのか?」とお悩みをお持ちのはず。
そこで、多くのリクエストにお応えすべく、(筆者長年の経験から)こうしたお悩みにお答えすべく、今般、「デジタル一眼レフ入門講座」をスタートすることと相成った。tipsシリーズのカテゴリ集約や、入門者用の基礎的な知識や人には聞けない疑問なども織り交ぜながら、平易解説でお届けする。
今後、デジタル一眼レフを始められる諸兄の参考となれば幸いである。
<特徴>
「一眼レフ」とは、レンズを通過した光(映像)をボディ内のミラー(レフレックス=レフ)に反射させ、撮影する実像がファインダーを通して見られるタイプのカメラをいい、他方、コンパクトデジカメでは、レンズを通った光がそのまま撮像素子に当たり、その光をカメラ内で画像処理して液晶モニタに映し出す方式である。
コンパクトデジカメのようにいったん画像処理した画像を見て撮影するのではなく、一眼レフは、文字通り1つの眼で被写体(実像)を見て撮影するため、動きの速い被写体でも画像処理の必要がないぶん、ファインダーで見たままに写真が撮れる優れものである。
<しくみ>
レンズを通した光(被写体)はミラーに反射し、ペンタプリズム(一般に5角形のプリズムのことで、光を屈折させる役割)を介してファインダーを通して眼に届く。シャッターボタンを押すと、その瞬間にミラーが跳ね上がり、光はイメージセンサーまで届いて、映像が記録される。映像が記録されると(撮影が終わると)ミラーはもとの場所に戻るので、ファインダーを通して被写体が見えるようになる。
こうした一連の動作が瞬時のうちに行われる。
ちなみに、ミラーは跳ね上がって瞬時にもとに戻るしくみを持っていることから、正式にはクイックターンミラーと呼ばれ、ペンタプリズムと呼んでいるプリズムも、下位モデルではペンタミラーあるいはダハミラー(ペンタミラーは精密金型にプラスチックを流して中空の多面体として成型されるため、低コスト化と軽量化が可能。反面ファインダーがペンタプリズムに比べて暗い)が採用されていることもある。
光が届くイメージ図
α900のファインダー構造図
<最近のトレンド>
◇圧倒的なスピードを生みだす「トランスルーセントミラー・テクノロジー」
従来の一眼レフカメラのミラーボックスに代え、撮影中もミラーのアップダウンのない透過ミラーを使用した独自のミラーボックスを搭載。これにより、常に同時にイメージセンサーとAFセンサーに光を導くため、高速・高精度な位相差検出方式AFが常に駆動し、被写体に瞬時にフォーカス。さらに、ミラー駆動がないため、最高約12コマ/秒(*)の高速連写を達成。一瞬をとらえる、かつてないスピードとレスポンスを実現している。
通常、ミラーアップの瞬間にはファインダーはブラックアウト(何も見えない)しているが、トランスルーセントミラーの場合は常にイメージセンサーに光を導くためブラックアウトはない(花火撮影など長時間露光に有利)。と同時にAFセンサーに光を導くため被写体に瞬時にフォーカスするという夢のようなテクノロジーである。
◇世界初有機ELファインダー「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」
有機ELを採用した、高解像度・高コントラストの電子ビューファインダー「XGA OLED Tru-Finder」を搭載。自発光方式ならではの忠実な黒を再現する高コントラストで、被写体の細部に至るまで表示するほか、画面を拡大しての微細なピント合わせにも威力を発揮する。また、動く被写体を追っても残像ブレを感じさせない応答性など、フレーミングのしやすさが格段に向上し、視野率100%など見やすさを追求した高性能電子ビューファインダーを装備。
いやはや、ペンタプリズムで育った我々にはいささか違和感が無くはないが、まさかここまで進化するは思えなかったというのが卒直な感想であろうか。
2011年12月 write.
このページの先頭へ
ナビゲーション
トップページ
top page
はじめに
introduction
プロフィール
profile
使用機材紹介
item
不定期コラム
column
ギャラリー
gallry