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Martinの「デジカメ指南」
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Lecture19 マクロレンズの特徴と使い方!
フルサイズ、APS-C、ミラーレスデジタル一眼の登場など、目まぐるしい進化を遂げているデジタル一眼レフ業界にあって、コンパクトデジカメからの乗り換え組や新たに一眼レフを手にする諸兄も多いと聞く。
また、価格も一昔前のフィルム一眼レフ時代よりははるかに安価となり、「いつかは一眼レフ」をとお考えの諸兄も多いのではなかろうか。
とはいえ、気軽さ故に「買っては見たものの使いにくかった」、「考えてもみなかった」というような不具合に遭遇するケースも無きにしも非ず。また、これから購入をお考えの諸兄も、「一体どのようなものを買えばいいのか?」、「果たして使いこなすことはできるものなのか?」とお悩みをお持ちのはず。
そこで、多くのリクエストにお応えすべく、(筆者長年の経験から)こうしたお悩みにお答えすべく、今般、「デジタル一眼レフ入門講座」をスタートすることと相成った。tipsシリーズのカテゴリ集約や、入門者用の基礎的な知識や人には聞けない疑問なども織り交ぜながら、平易解説でお届けする。
今後、デジタル一眼レフを始められる諸兄の参考となれば幸いである。
<マクロレンズとは>
小さな被写体を大きく写せるレンズのこと。被写体をどのくらい大きく写せるかを表す数値として撮影倍率(レンズを通して写された像の大きさと、実際の被写体の大きさの比率のこと)がよく使われるが、一般的な標準ズームレンズの撮影倍率は0.25倍程度。一方、マクロレンズは0.5倍、または1倍(等倍)となっている。
1倍とは、被写体の大きさを撮像素子上にそのまま再現できるということで、広い風景を撮るのは苦手であるが、植物や昆虫などをクローズアップして撮影するときにとても便利なレンズなのである。
<レンズの種類>
マクロレンズは、大きく標準マクロレンズ、中望遠マクロレンズ、望遠マクロレンズに分けることができる。
標準マクロレンズは焦点距離50~60mm前後、中望遠マクロレンズは焦点距離90~105mm前後、望遠マクロレンズは焦点距離200mm前後となっている。
仮に、標準、中望遠、望遠の各マクロレンズの撮影倍率が、いずれも等倍で、それぞれのレンズの最短撮影距離で、同じ花をもっとも大きく写すと仮定すると、標準、中望遠、望遠の順に花から離れて撮ることなる。
50mm/F2.8 Macro
35mm換算:75mm
DT 30mm/F2.8 Macro SAM
35ミリ換算45mm
100mm F2.8 Macro.
35mm換算:150mm
<レンズの特徴>
例えば花を撮る場合、標準マクロレンズでは最も近接して撮影することになるが、望遠マクロレンズは40cm以上離れることになる。「それでも花の大きさは同じ。つまり、花に近づかなくても大きく振れるのが望遠マクロレンズ、その反対にぐっと近づいて撮るのが標準マクロレンズ、その中間が中望遠マクロレンズということになる。
一般に植物園の花壇や花畑などでの撮影では、一定の距離が保てる中望遠マクロレンズが重宝する。ほどよい距離から花のクローズアップを狙えるので人気もある。標準マクロレンズは、周りの雰囲気を取り入れながら、テーブル上の料理や小物を振るのに適している。また、望遠マクロレンズは、柵や木造などで被写体から離れて撮らなければならない場合や、小さな昆虫を驚かさないよう離れて撮る場合に便利である。
レンズのボケについては、標準、中望遠、望遠の順に、同じ絞り値でのぼけが大きくなる。これは通常のレンズと同じである。
<撮影上の注意点>
マクロレンズでの撮影は、被写体に近づいて撮影するために、手ぶれや被写体ぶれがとても目立つようになる。ぶれの度合いは、標準、中望遠、望遠の順に大きくなるといえる。この場合、感度を上げてシャッター速度を早くして撮影する方法もあるが、同じ距離や角度などを保ちながら撮影するためにも、ぜひとも三脚を使うように心がけていただきたい。
2012年07月 write.
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